感想

『紀元前1万年』

紀元前1万年 [Blu-ray]カミーラ・ベル, クリフ・カーティス, スティーブン・ストレイト, ローランド・エメリッヒ アクション。 ダメだこりゃ。ローランド・エメリッヒが監督だから見てみたのだが、期待外れ。『紀元前1万年』の時代考証が無茶苦茶で、息を切…

『サイボーグ・フィロソフィー――『攻殻機動隊』『スカイ・クロラ』をめぐって』

サイボーグ・フィロソフィー――『攻殻機動隊』『スカイ・クロラ』をめぐって高橋 透 科学、哲学。 まあまあ。BMI(ブレイン・マシン・インターフェイス)とVR技術の進歩により、現実と虚構の境界が曖昧になり始めているっていうのはありふれた論。それに加え…

『国語 算数 理科 しごと―子どもと話そう「働くことの意味と価値」』

国語 算数 理科 しごと―子どもと話そう「働くことの意味と価値」岩谷 誠治 by G-Toolsまあまあ。B/S、P/Lとは何かを分かりやすく説明した本、という意味ではちょっとあやふやだった部分が腑に落ちたので、非常に良かったが、タイトルのような、仕事とか、…

『アルスラーン戦記 12・13』

暗黒神殿 アルスラーン戦記12 (カッパ・ノベルス)丹野 忍 蛇王再臨 アルスラーン戦記13 (カッパ・ノベルス)田中 芳樹 ファンタジー。 ようやく終わりが見えてきのでしょうか。読み始めたのはいつだったろう(遠い目)。今回、また殺さなくていい人を殺してま…

『空ノ鐘の響く惑星で』

空ノ鐘の響く惑星で (電撃文庫)渡瀬 草一郎 SF。 良かった。続き読む予定。第1巻は、主要キャストの顔見せ&ボーイ・ミーツ・ガールで、世界観の説明な序章まで、といったところ。それぞれのキャラを描いて、キャラ同士の今後の成り行きに期待をさせ(ボーイ…

『ジャンパー』

ジャンパー (特別編) [DVD]ヘイデン・クリステンセン, サミュエル・L・ジャクソン, ダイアン・レイン, ジェイミー・ベル, ダグ・リーマン アクション。 まあまあ。テレポート能力を身に着けた少年が、テレポート能力者を狩る組織から逃げるってだけの話。設…

『風の邦、星の渚―レーズスフェント興亡記』

風の邦、星の渚―レーズスフェント興亡記小川 一水 SF。 良かった&好き。小川一水といえばシミュレーション小説のイメージが強いが、今回は、『シムシティ』中世版というか、『シヴィライゼーション』に、SFテイストを加えた感じ。 小川一水作品の個人的にす…

『ラギッド・ガール―廃園の天使〈2〉』

ラギッド・ガール―廃園の天使〈2〉 (ハヤカワSFシリーズ―Jコレクション)飛 浩隆 SF。 凄い、凄すぎる。『廃園の天使』シリーズの2冊目。圧倒的な筆力、構想力、SF的ガジェットの魅力、センスオブワンダー、どれをとっても一級品。今度は短・中編集で、前作を…

『レッドクリフ Part 1』

レッドクリフ Part I スタンダード・エディション [DVD]トニー・レオン, 金城 武, チャン・フォンイー, チャン・チェン, ジョン・ウー アクション。 テレビ地上波でやっていたので見てみたのだが、正直微妙。ジョン・ウー×三国志、ということで期待度が高す…

『象られた力』

象られた力 kaleidscape (ハヤカワ文庫 JA)飛 浩隆 SF 良かった。「SFが読みたい!2004年度版」の国内第1位。「廃園の天使」シリーズの飛浩隆の初期作品を大幅に加筆した短・中編を集めた本。個人的には、表題作「象られた力」の圧倒的なイマジネーションと…

『虐殺器官』

虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)伊藤 計劃 SF。 凄かった。つい先日残念ながら逝去された伊藤計劃さんのデビュー作。『SFが読みたい2008』の国内第1位。ずっと読みたいと思っていて、ようやく入手できたので読もうと思っていたら、ちょうどそ…

『敵は海賊・海賊版』

敵は海賊・海賊版 (ハヤカワ文庫 JA 178)神林 長平 SF。 面白かった。神林長平版ハーロックみたいな、ハードSFというよりは、スペースオペラな作品。肩の力をぬいて素直に楽しむが吉。並行世界とか、同じだけと違う同一人物が二組も出てきたりで、混乱しそう…

『X-ファイル ザ・ムービー』

X-ファイル ザ・ムービー (劇場版) スペシャル・エディション [DVD]デイビッド・ドゥカブニー, ジリアン・アンダーソン, マーチン・ランドー, ロブ・ボウマン SF。 まあまあ。いやー、ホントに懐かしい。テレビ朝日系列でゴールデンに放送されていたころは、…

『ライラの冒険 黄金の羅針盤』

ライラの冒険 黄金の羅針盤 コレクターズ・エディション(2枚組) [DVD]ダコタ・ブルー・リチャーズ(西内まりや), ニコール・キッドマン(山口智子), フレディ・ハイモア(成海璃子), イアン・マッケラン(緒形拳), :クリス・ワイツ ファンタジー。 うーん、微妙…

『七王国の玉座〈1〉―氷と炎の歌〈1〉』

七王国の玉座〈1〉―氷と炎の歌〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)George R.R. Martin 岡部 宏之 ファンタジー。 やばい、面白すぎる。本当に久しぶりに骨太の、本当のハイ・ファンタジーを読んだ。まだほんの序章=顔見世に過ぎないのに、今後の展開、登場人物たちの行…

『とある飛空士への恋歌』

とある飛空士への恋歌 (ガガガ文庫)森沢 晴行 良かった! 去年の個人的ベスト『とある飛空士への追憶』のシリーズ第2弾。予想通り、世界は同じで、登場キャラは別、予想外は、1巻で完結ではなく、シリーズものだったこと。なので、今回は主要キャラの顔見世…

『ダブルキャスト』

ダブル・キャスト〈下〉 (電撃文庫)高畑 京一郎 ミステリー? 面白かった。死んだはずの”涼介”が、偶然その場に居合わせたもう一人の”涼介”の体を借りて、自分を死に追いやった犯人を追い詰める、という感じの話。『タイム・リープ』高畑京一郎らしく、一つ…

『蒼穹のファフナー』

蒼穹のファフナー (電撃文庫)冲方 丁 SF。アクション。 まあまあ。でも、アニメ見た人限定。アニメ『蒼穹のファフナー』のシナリオ等で参加していた冲方丁本人の手によるノベライズ。アニメがかなり良かった(特に冲方丁が本格的に参加してから)のと、個人…

『ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記』

ナショナル・トレジャー2/リンカーン暗殺者の日記 2-Disc・コレクターズ・エディション [DVD]ニコラス・ケイジ, ヘレン・ミレン, ダイアン・クルーガー, ジョン・ボイト, ジョン・タートルトーブ アクション。 良かった。ニコラス・ケイジ主演の「ナショナル…

『Avalon 灰色の貴婦人』

Avalon 灰色の貴婦人 (MF文庫J)押井 守 SF。 良かった。押井守の同名映画のノベライズ、というよりも、同じ世界を舞台にした別の話(前日譚?)。没入型のFPS(First Person Shooting)ゲーム”avalon”とそれをめぐる謎解き(いや謎かけか)の話。架空のゲー…

『ラーゼフォン―時間調律師』

ラーゼフォン―時間調律師 (徳間デュアル文庫)神林 長平 SF。 個人的にはわりと良かった。『ラーゼフォン』も神林長平も好きなので、読んでみたのだけど、多分賛否分かれるだろうなあ。アニメ『ラーゼフォン』のノベライズとは言っているが、話としては、世界…

『イノセンス After The Long Goodbye』

イノセンス After The Long Goodbye (デュアル文庫)山田 正紀 by G-ToolsSF。アクション。 まあまあ。これも押井守監督の映画『イノセンス』のノベライスではなく、同じ設定(映画の前日譚)を使った、山田正紀による別作品かなと。山田正紀は好きな作家だし…

『ほしのこえ』

ほしのこえ (MF文庫J)大場 惑 SF、ノベライズ よかった。ただし、本家『ほしのこえ』を見たことがある人限定。なので、あくまでもオリジナルの作品として読めるようなノベライズではなく、アニメの補完という位置づけとしての感想。 アニメを見て、設定とか…

『神様ゲーム カミハダレニイノルベキ』

神様ゲーム カミハダレニイノルベキ (角川スニーカー文庫)宮崎 柊羽 学園。 なかなか良かった。キャラクターが凄く魅力的。特に主人公。舞台限定(学校内)で、ある一定のルールの中で、キャラクターが動くっていう、良くあるパターンなんだけど、ルールの出…

『銃姫』

銃姫〈1〉Gun Princess The Majesty (MF文庫J)エナミ カツミ アクション。ファンタジー。 わりと良かった。ソード&ソーサリーな中世風世界に一ひねり=魔法の発動には銃が必要という設定の世界観。巨乳姉属性vs貧乳ツンデレのダブルヒロインなど、ラノベっ…

『アイ・アム・レジェンド』

アイ・アム・レジェンド 特別版(2枚組) [DVD]ウィル・スミス, アリーシー・ブラガ, ダッシュ・ミホック, フランシス・ローレンス SF。アクション。 わりとよかったけど、惜しい。ほとんど予備知識無しで見たので、実は謎の病原菌が蔓延、人類滅亡、ゾンビ化…

『バイオハザードIII』

バイオハザードIII デラックス・コレクターズ・エディション (2枚組) [DVD]ミラ・ジョヴォヴィッチ, オデッド・フェール, アリ・ラーター, ラッセル・マルケイ SF。アクション。 わりと良かった。人気ゲーム『バイオ・ハザード』シリーズの映画化第3弾、とい…

『ベオウルフ 呪われし勇者』

ベオウルフ/呪われし勇者 劇場版(2枚組) [DVD]ジョン・マルコビッチ, アンジェリーナ・ジョリー, ブレンダン・グリーソン, ロビン・ライト・ペン, ロバート・ゼメキス ファンタジー。 うーん。日本ではお馴染みではないかもしれないが、ファンタジー業界では…

『時砂の王』

時砂の王 (ハヤカワ文庫JA)小川 一水 SF。 かなり良かった。読みやすくて、どんどん、のめりこんでいく感じ。小川一水の時間ものという時点で期待値が高かった上での感想。ただ、時間もの(『夏への扉』とか『マイナス・ゼロ』みたいなやつ)というよりは、…

『七姫物語』

七姫物語 (電撃文庫)高野 和 ファンタジー。 第9回電撃小説大賞、金賞受賞作。わりと良かった。二人の大人が、偽者のお姫様を担いで、天下取りを目指すという話を、お姫様の側の視点から描いている。もっとノリノリの戦記ものかと思っていたら、意外に落ち着…