『M.G.H.―楽園の鏡像』

M.G.H.―楽園の鏡像 (徳間デュアル文庫)M.G.H.―楽園の鏡像 (徳間デュアル文庫)
三雲 岳斗

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SF、ミステリー、ラノベ
元祖?越境作家&新人賞コレクターの第1回、SF新人賞授賞作。
宇宙ステーション内での殺人事件。ハウダニット系のミステリ。”謎”の古典的魅力に比して、”解”があっさりなのは、お約束。
ヒロインの造形が、医学生という設定にしてはおさなすぎて、物語の重さからういてる印象。また仮想世界”ミラーワールド”がイマイチ生きていない。ミラーワールドの設定から、犯人の”動機”の部分をほのめかす、って程度じゃなくて、もっと踏み込んで、直接にトリックとか、動機とからめて、ミステリに徹してくれた方がよかったかなと。


ラノベ的設定と、ラノベ的造形は別なのかも。(cf.『すべてがFになる』)