『パラサイトムーン 風見鳥の巣』

パラサイトムーン―風見鳥の巣 (電撃文庫)パラサイトムーン―風見鳥の巣 (電撃文庫)
渡瀬 草一郎

パラサイトムーン〈2〉鼠達の狂宴 (電撃文庫) パラサイトムーン〈3〉百年画廊 (電撃文庫) パラサイトムーン〈5〉水中庭園の魚 (電撃文庫) 陰陽ノ京〈巻の3〉 (電撃文庫) 空ノ鐘の響く惑星で外伝-tea party’s story (電撃文庫 わ 4-24)

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伝奇?
 渡瀬草一郎は『陰陽ノ京』がわりとよかったので読んでみた。迷宮神群とよばれる、異世界からやってきた神々の影響で特異な能力を得た人間たちと、それら神々を狩るものたちとの戦いに巻き込まれた、感情を色として見ることが出来る主人公と幼なじみのヒロインをめぐる話。
 とまあ、設定としては、独自の神々+伝奇っぽい設定が魅力的で、能力者バトル系っちゅう、ライノベ、少年漫画王道の設定で、期待していたのだが、イマイチ感情移入できなかった。
 理由は、主人公とヒロインが流されているだけで、物語をひっぱるだけの魅力がないこと。ライノベで主役キャラに魅力無いと致命的。それに、この手の燃える設定ならば、主人公はあえて、優柔不断な主人公(まあ、等身大の高校生?とかなんだろうけど)よりも、むしろ、なにか大きなものを背負った大人の方がはまると思うのだけど。脇役は魅力的なだけに、もったいない。