『翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件』

翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件 (講談社文庫)翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件 (講談社文庫)
麻耶 雄嵩

夏と冬の奏鳴曲(ソナタ) (講談社文庫) 七回死んだ男 (講談社文庫) 鴉 (幻冬舎文庫) そして扉が閉ざされた (講談社文庫) 殺戮にいたる病 (講談社文庫)

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ミステリー。
 いわゆる「新本格」第2世代の代表作ということなのだが、別にミステリーマニアでもなんでもない自分には、どうでもよくて、ただ面白ければいい。ミステリーはこうあるべきとか、そんな思想はなにも持っていないので。
 で、この作品は、まあよくミステリー小説で起こるようなこと(首切り殺人、見立て殺人、密室とか)が次から次へと出てくるのだが、それらは別にたいしたことないて、ラストのみが面白い。ここまできてそれは無いだろうっていうぎりぎりのラインのような気もするが、自分は面白かったのでよしとする。
 ただ、やはり小説のなかでモチーフとされている探偵小説の類を知っている人の方が楽しめるだろうから、ミステリーマニア向けの作品なんだろう。