『トリニティ・ブラッド Reborn on the Mars 3 夜の女皇』

トリニティ・ブラッド―Reborn on the Mars〈3〉夜の女皇 (角川スニーカー文庫) 吉田 直 by G-Tools

ＳＦ。ヴァンパイア？
　WOWOWで放映中のアニメ『トリニティ・ブラッド』シリーズの原作小説。長編＝R.O.M.の方のシリーズの三作目。今回は前作『熱砂の天使』から話も続いていて、さらには、短編＝R.A.M.の方で登場したキャラが登場していたり、物語の舞台が帝国の側に移り、トリブラの世界観に一歩踏み込んだ内容になっていて、見所満載。
　前作に比べ、アクションシーンなどの盛り上がりが欠ける分は、世界の謎や、登場人物たちの背景、個性的な新キャラで十分すぎるほど補えている。そして、遂に物語の最終ボスの存在が少しだけだがあかされ、登場人物たちの進むべき道がしめされ、いよい物語が盛り上がっていくという予感をひしひしと感じさせる。
　それにしても、アニメの方はR.A.M.の方のエピソードばかりが多いように思えるが、今後はどうなっていくのか。時間軸とかずれてる話がなんの説明も無しに連続するのはのうなんだろう。