『ラスト サムライ』

ラスト サムライラスト サムライ
トム・クルーズ 渡辺謙 真田広之

硫黄島からの手紙 プラダを着た悪魔 (特別編) (ベストヒット・セレクション) ショーシャンクの空に タイタニック (ベストヒット・セレクション) 父親たちの星条旗

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ファンタジー
渡辺謙がアカデミー助演男優賞にノミネートされた作品。大作。
意外と評価がよいようなので期待してみたが、ダメだった。揚げ足をとるような批判をするなって褒めてる人は言うけど、どうしてもダメ。ツッコミどころが多すぎて、どれに突っ込んでいいやら。エンターテイメントと割り切ることができる程、日本人やめてないつもり。日本人が作る西部劇レベルを出てるとは思えない。
テーマが深いとかも思わない。”武士道”のうわべだけを美化した浅薄なものとしか感じられない。画面全体に違和感がありまくる。有り得ないほど雄大で広がりを感じさせる景色、淡い色彩が全く日本じゃない。だから、今につながっている過去としての連続感が欠如して、みょうにフワフワした気味のわるい感じがする。確かに考証は頑張っているのだが、それがかえって似て非なるものをみるようで、気持ち悪い。ちょうどよくできすぎたCGの人間をみるよう。
外人ならではの視点が新鮮とか、別にエンターテイメントなんだからいいじゃない、という意見もわかるが、それならせめて、日本でロケして、日本人が監督して欲しかった。まあ、日本人が撮ったからといって勘違いな映画にならない保証はないのだけれど……。