科学の常識あります?

科学常識このぐらいは――目安作り、文科省乗り出す(@YOMIURI ON-LINE)


例によって日本はその他の先進国に比べて”科学”の常識が欠如してる、という話。


子供の学力低下が叫ばれ、ゆとり教育が戦犯として問題視される中、”大人の学力低下”を疑う視点には大賛成。中でも科学の常識が欠如しているという傾向は、普段から感じ取れる。一番分かりやすいのは、”血液型占い”とかをあたかも科学であるかのように捉えて平然としてることこか。まあ、この場合は、常識が欠如してる以上に、科学的(論理的)思考能力に問題があるのだろうけど。

試み自体はいいと思うが、国際指標の10問にちょっとだけケチをつけてみた。

  • 〈8〉大陸は何万年もかけて移動しており、これからも移動するだろう


答は○なのはまあ、常識としては正しい。ただし、何万年もかけないで、より速いスピードで大陸が移動する可能性を排除するのはどうかと……。

  • 〈9〉現在の人類は、原始的な動物種から進化した


これも○。進化論は科学の常識ととらえて間違いはないと思う。ただこの問いって、科学の常識があるかどうかより、宗教の影響が強そうな気がする。

  • 〈10〉ごく初期の人類は、恐竜と同時代に生きていた


まあ、○でOKでしょう。オカルト、オーパーツマニアとしては、恐竜土偶は、実際に見て作ったと思いたい……(もちろん、恐竜土偶が作り物っていう説はかなりの信憑性が高いと思うけど、ロマンですがな)。


なんで、こんな風にいちゃもんをつけたのかというと、科学の常識も大切だけど、同じぐらい”常識を疑う”ことも大切だと思うから。いくつかの設問で常識とされたことも、つい100年、200年まえは、常識じゃなかったものもある。
そして、そういう常識が初めて発表されたときは、どれも当時の常識から激しい抵抗を受けたことを忘れてはいけない。