『地球はプレイン・ヨーグルト』

地球はプレイン・ヨーグルト (1979年) (ハヤカワ文庫―JA)地球はプレイン・ヨーグルト (1979年) (ハヤカワ文庫―JA)
梶尾 真治


by G-Tools
SF、短編集。
黄泉がえり』の梶尾真治の代表作にしてデビュー作、短編集。日本SFを代表する傑作短編集だと思う。
リリシズムは梶尾真治の作品の特徴の一つだけど、この本では、それだけじゃなく、ユーモアや、あっと驚く仕掛けなど、SF短編の醍醐味を十二分に堪能できる。これを読めば、収録作のどれかの作品が必ず気に入る。そして、気に入った作品と同じ傾向の梶尾作品をよめば、絶対に期待が裏切られることはないと思う。もちろん、ハードな長編も素晴らしいのだが、個人的には、やっぱり梶尾真治はリリカルな恋愛ものだと思う。
「美亜へ贈る真珠」も好きだし、「おもいでエマノン」なんかも好き。星新一が好きで、純愛ものがすきな人は是非。