ケータイコミックの利益構造

こんな感じです。

基本的に全て上代(販売価格)からの掛け率です。
つまり、1ファイル=50円とすると、CP(コンテンツプロバイダ)の利益は、12.5円になります。
さらに、1ファイルあたりの制作コストですが、安めの設定で、1ページ=800円ぐらい、1ファイルあたりのページ数が、だいたい10〜20ページ(基本的に、紙芝居形式=1コマずつ切り出して表示するタイプの場合の数字です)なので、1ファイルの単価が、15ページとして、12,000円。単行本一冊をケータイコミック化すると、1冊=10〜15ファイル前後なので、12ファイルとして、144,000円。こいつを、1ファイル当たりの利益=12.5円で割ると、リクープには、全体で、11,520DL、1ファイル平均で、1,000弱のDLが必要になる。
これってわりと簡単そうに思えるが、実際には、1ファイル目を買った人が最期のファイルまでちゃんと読む確率=継続率はかなり低めで、だいたい2ファイル目で継続率50%ぐらいになるし、最後までとなると10%ぐらい。つまり、1ファイル目の時点で、5,000DLぐらいは最低でも必要。
すご〜く長い目でみれば、なんとかリクープしなくもなさそうだが、はたしてそんな先までケータイコミックの好調が続くかははなはだ疑問。頭打ちって話も聞こえてきてるし。それに、CPの場合、サービスを運営するためのコストが乗ってくるわけで、そう考えると、あまり儲かりそうもない。儲かってるのは、ホントに一部の上位サイトぐらいなんじゃないかと。あとは、かぎりなくコストを安くして(ファイルは制作しない、配信サーバも持たない、要は取次サービスだけを使う)やれば、小遣い程度は稼げるかもしれないが。それに、ドコモとかは相当エロの取り締まりを厳しくしているみたいだし。。。