『ARIEL [1]』
ARIEL 1 (ソノラマノベルス) 笹本 祐一 鈴木 雅久 by G-Tools |
いまだライトノベルなどという言葉が一般的でなかった頃から続く、ライトノベルの代表作。昨年ついに完結を迎え、それと同時に、2005年度の星雲賞を受賞したことからも、その存在意義の大きさをうかがい知ることが出来ると思う。
その大長編?の第一巻。女子高生と女性型巨大ロボット、宇宙人の侵略と、いまとなってはお約束すぎる設定。そして、物語はリアリティなどそっちのけで、ノリにまかせてどんどん進み、マニアックな兵器の解説が随所に挿入されるスタイルも、ライトノベルではおなじみの作風。
ただ違うのは、なんというか、エネルギーのすごさ。うまくまとめようとか、整合性がどうとか、そんなものを吹っ飛ばす物語のエネルギー。そいうのは最近ちょっと見かけないかも。