『リクルート』
リクルート アル・パチーノ コリン・ファレル ブリジット・モイナハン by G-Tools |
アル・パチーノ、コリン・ファレル共演のスパイもの。普通のスパイものとの違いは、二人がCIAの教官と生徒という設定。で、この設定をいかして、序盤はスパイの訓練、現実orテストというまあ、予想通りの展開。で、後半は一気にサスペンス度が上がって、2重スパイ、内偵と、スパイものらしくなってくる。で、最後にはお約束のどんでん返しで終了。
正直、スパイの教官と生徒という設定から、物語のだいたいの展開は読めた。で、ストーリーもその通り進行して、ラストも予想通り。安心して見られた反面、もうすこしスパイものらしい意外性が欲しかったかも。あと、駆け引きの部分がイマイチで、結局、信用するかしないかというだけのものになっていて、唸るようなトリックやしかけがないのも拍子抜け。
なんというか、熟練したスパイが主人公の作品があって、そのサブストーリーというか、0話と称した誕生秘話みたいなやつだったら、かなり楽しめたと思う。つまりは、まだ、主人公にスパイとして魅力がなく、物語を引っ張れていない。ちょっと惜しい。作品単体としては悪くはないのだけど……。