試写会『バットマン・ビギンズ』

バットマン ビギンズ クリスチャン・ベール マイケル・ケイン リーアム・ニーソン by G-Tools

アクション、ＳＦ。
　公開前の『バットマン・ビギンズ』の試写会に行って来た。普通映画館って、映画のタイトルによって客層にばらつきがあるものだけど、試写会だと、とりあえずタダで公開前の映画が見られるとあって、本当にありとあらゆるバリエーションの人がきていた。どう見てもアメコミヒーローは無理だろ？って人もいっぱいいた。
　で、本編だけど、渡辺謙が『ラスト・サムライ』の次に選んだ映画ってのを期待する人は回避が懸命。本当にしょうもない役で見せ場も少ないから。
　ストーリーは、昨今のスパイダーマンから続く一連のアメコミ原作ものよろしく、ヒーローになるまでの苦悩や葛藤みたいのが描かれている。無難な出来だと思う。問題は、前半部分の編集。カット割りが細かすぎるし、そのすべてのカットでＢＧＭが大音量で流れっぱなしで、見る方で間がまったく取れない。そんなもんで、シーンを味わうゆとりがない。なんだか、予告編を延々４０分位連続で見させられているような気分になった。
　後半持ち直しただけに惜しい。アクションに関しての感想は、バットマンは生身の人間なので、とんだりするのは全部ウィンチという設定なんだが、同じウィンチ使いなら、”砂ぼうず”の方が上だと思った。
　総評は、まあ、最近の傾向そのままのアメコミ原作もの。好きな人限定って感じで。