2005-04-23 『トリスメギトス―光の神遺物』 ライトノベル 感想 トリスメギトス―光の神遺物(レリクス)浜崎 達也 by G-Toolsファンタジー。 第4回角川スニーカー大賞、優秀賞受賞作。中世のヴェネチアを舞台に、魔術師たちが陰謀に立ち向かう話。 ライトノベル系の新人賞受賞作にしてはめずらしいタイプだと思う。舞台となる中世ヴェネチアの町や、雰囲気はよく描けてると思うし、話自体の完成度も低くない。ただ、なんというか、今のライトノベル特有のノリというか、勢いというか、まあ、”萌え”というかがない。アクションや、派手な魔法や奇蹟があるわりには、全体に落ち着いた感じがあって、華がない。決して出来は悪くないのだが。