『スプライトシュピーゲル 1』

スプライトシュピーゲル 1 (1) (富士見ファンタジア文庫 136-8)スプライトシュピーゲル 1 (1) (富士見ファンタジア文庫 136-8)
冲方

オイレンシュピーゲル 1 (1) (角川スニーカー文庫 200-1) スプライトシュピーゲル 2 (2) (富士見ファンタジア文庫 136-9) オイレンシュピーゲル 2 (2) (角川スニーカー文庫 200-2) スプライトシュピーゲル 3 (3) (富士見ファンタジア文庫 136-10)

SF、アクション。
良かった。電車の中で読んでたので、泣きそうになってやばかった。辛い過去を背負った戦闘少女たちの物語。っていうとザ・ラノベという感じだが、宗教とか民俗紛争とか、そういう現実世界のエッセンスを抽出した世界を構築して、ただのキャラありきだけに話に終わらせない辺りは、ホントさすが冲方丁というところかと。
あと、文体がちょっと変わってるのも特徴。「/」とか「+」とか記号を多用した実験的な文体を採用してて、最初は台本のト書きみたいで、読みづらかったのだが、だんだん慣れてきて(書く方も、読む方も?)、話数が進むにつれて、バランスがよくなって、全く気にならなくなった。
なんか、同じ世界を舞台にしたもう一つの話「オレインシュピーゲル」ってのもあるらしいので、そのうち読むべ。