『奇蹟の表現』

奇蹟の表現 (電撃文庫)奇蹟の表現 (電撃文庫)
KEI

奇蹟の表現〈2〉雨の役割 (電撃文庫) 奇蹟の表現〈3〉竜(ドラゴン) (電撃文庫) ルカ―楽園の囚われ人たち (電撃文庫) ひかりのまち―nerim’s note (電撃文庫) 哀しみキメラ (電撃文庫)

SF、アクション。
電撃小説大賞銀賞、受賞作。つぎつぎと姿を消す子供たち。背後にある組織。組織が狙う”イエスの心臓”とは?元マフィアのボスと、孤児院の少女との心の交流、主人公と暗殺者との因縁。みたいな、ハードボイルドっぽい設定なのだが、イマイチなにかが足りなく、物足りないなあ、という感想。
キーアイテムの正体をさんざん引っ張ったわりには、拍子抜けだったり、悪役の存在感がよわかったり、なんというか全体に、描き込み薄い。そう感じさせる理由の一つは、展開が一本調子で、メリハリがないからかも。