『ディパーテッド』

ディパーテッドディパーテッド
レオナルド・ディカプリオ マット・デイモン ジャック・ニコルソン

プラダを着た悪魔 (特別編) (ベストヒット・セレクション) ディパーテッド ボーン・アルティメイタム ファイヤーウォール 特別版

サスペンス。
マイベスト香港映画、『インファナル・アフェア』のハリウッドリメイク。監督はスコセッシ。2007年のアカデミー賞、作品賞、監督賞、他、受賞作。

だけど、正直、インファナル>>>>越えられない壁>>>>>ディパーテッドぐらいの感じ。不満点は、セラピストの扱い(ただのヴィッチ?こころの安らぎみたいのがぜんぜん描けてない)とか、トニー・レオン(ディカプリオ)側の描写(潜入操作とはいえ、仲間との交流があってとかそういう部分がなく、葛藤の描写が薄い)とか、続編なしの設定(原作は3部作)ゆえに、全体に人物描写がうすく、ラストも強引で、余韻がないとか、例のオーディオ屋ですれちがったりする演出も好きだったのに無いし。

なんというか、主役 2人の印象もあるのかもしれないが、原作にあった”暗さ・重さ”が足りない。トニー・レオンにもアンディー・ラウにも物語内での時間経過をしっかりと感じさせる、ぬぐうことのできない悲壮感、鬼気迫る感じがあった。それにくらべるとディカプリオやマット・デイモンのそれはうすっぺらい狂気にしか見えない。好みの問題もあるだろうが、やはり原作をオススメする。原作見てなければ、いわゆる最近はやりのハリウッドドラマみたいな先の展開がわからないスピード感のあるアクションドラマの良作程度には思えるかも。

スイマセン。アツくなりすぎですね。原作好きな点を差し引いて判断してください。