『21グラム』

21グラム21グラム
ショーン・ペン ナオミ・ワッツ ベニチオ・デル・トロ

アモーレス・ペロス スペシャル・コレクターズ・エディション バベル スタンダードエディション マルホランド・ドライブ ユージュアル・サスペクツ ラッキーナンバー7 DTSコレクターズ・エディション(2枚組)

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サスペンス?ドラマ?
心臓移植を待つ患者(ショーン・ペン)と、その心臓のドナーとなった男の妻(ナオミ・ワッツ)、ドナーとなった男をひき殺した男(ベニチオ・デル・トロ)の3人を巡る話。
演技派が揃ったことと、落ち着いた暗めの映像とがあいまって、重い空気のある映画になってる。ただ、どうしても気に入らないのが、もともと3人も主人公がいて、視点が飛ぶ上に、時間軸までかなりメチャクチャに錯綜させた編集になってる点。いろいろな効果があるとは思うけど、単純に、話を分かりづらくしているだけな気がする。見る方は、ストーリーを追うことに集中してしまって、テーマとかメッセージとか、登場人物たちの苦悩とか、そういうものを感じる余裕がない。その上、最終的にストーリーがつながっても、いわゆるミステリーやサスペンスのようなすっきり感もなく、淡々と終わるだけ。
これなら、普通に編集して、役者の演技を見せた方がよかったと思う。